小ロット部品製造の台数と工法について

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小ロット部品製造の台数と工法について

みなさんこんにちは。

弊社では、最近、小ロット量産のお話を頂くことが多いのですが、みなさん、金型等のイニシャル費を抑え、いかにコストを抑えて小ロット量産を行うか苦心されておられます。
その中でも特にご質問があるのが、金型が必要となる生産ロットについてです。

そのため、今回は小ロット部品製造の台数と工法についてお話します。


金型に移行する小ロット部品製造の台数は?










最近、弊社では小ロットでの量産をしたいという相談を多く頂きます。

これも世の流れでしょうか。新しい価値を提案するサービスやスタートアップの企業様や大手のお客様でも新規分野へ参入されるお客様が増え、必然的にハードウェアも作る必要に迫られる会社さんが多くなってきたように感じます。
しかし、新しい価値のサービスでは市場が形成されているわけではないので急に大量生産というわけにはいきません。

やはり、小規模で製作した商品でテストマーケティングを行う必要あります。それも極小ロット、具体的には数十台から数百台といった規模で行うわけです。

そこで問題になるのが、この小ロットの量産を実現する会社があるのか、になりますが、これが結構大きな問題となります。



量産の小ロットが難しい理由とは

量産の小ロット対応が難しいと言われるのはなぜでしょうか?

単純な話、表面の仕上がりなどを気にしなけれ3Dプリンターで作成してもいいかもしれません。ですがエンドユーザーの手元にいく製品はそうはいきません。仕上がりも含め、ある程度のクオリティが必要となるので、積層痕や切削痕などあるとまずいわけですね。つまりエンドユーザーの手元に届ける製品として成立するクオリティを小ロットで作成という作業になるわけです。

で、すでにご存じと思いますが、小ロットで量産ベースのクオリティを考えると、とても高い製品になってしまうわけです。

仮に手のひらサイズの部品を作ると仮定して金型に50万円かけたとしましょう。10万個成形したとすると、単純な個数割りとして成形部品一台にかかる金型代金はたったの5円、もし100台作成とすると、一台あたりにかかる金型代は5000円となります。5円と5000円・・・一つの部品だけでも通常の量産とはこれだけの差が生じるわけですね。



一つの部品でこれですから、これが一つの製品として考えてみると、小ロット量産の製品はとても高い製品になるわけです。では小ロット量産はあきらめないといけないのかというと、そんなことはありません。



小ロットを活かす製造方法。


私達、試作の会社が小ロット量産に対応できる理由はそもそも試作品の製造が小ロットだからです。そのための少量生産が可能な工法がそろっているわけですね。

ですが、私達も実は小ロットとしてお話を頂くようになったのは最近のお話です。20年程前までは量産というと数万~何十万といった台数で、コストメリットを求め、各メーカー様も海外に出ていった時期ですね。

しかし、海外の生産も人件費や輸送コストの高騰等でメリットが望めなくなり、そこに、追い打ちをかけるように、円安やトラブル対応等でメリットが薄まってきたところ、にわかに簡易金型という言葉の認知も広がったように感じます。

ただ、我々からすると、簡易金型も工法の一つに過ぎません。数十台単位の極小ロットの量産になると切削加工や真空注型などで対応した方がコストメリットがでることも多いのです。

ではどのくらいの台数だと金型のコストメリットが出るのでしょうか?

一口に小ロットといっても工法も様々



金型移行のクロスポイントは?


金型移行のクロスポイントは・・・明確には答えられません。

理由としましては、ご依頼いただいた制作物の内容によって条件が大きく変わり、一概に言えないのです。

ですが個人的な感覚にはなりますが、樹脂部品ですと概ね100~200台を超えると金型を作りましょうとお話させて頂くことが多いように感じます。

あくまで参考意見とさせてくださいね。



しかし、やはり正確なところはお話をお聞きしませんとなんとも言えないと思います。

例えばどういう形状か、材質は何か、表面の具合などはお客様とヒアリングを重ね、必要とされる条件と妥協頂ける点などをお聞きすることで最適な工法のご提案ができます。

どちらにしましても、小ロット生産は部品単価で考えると高額になることは避けられません。それでも小ロットで製造する必要があるからお話を頂くわけです。

そんな想いには全力で回答させて頂きますので、くわしくはぜひお問い合わせください。


プラスチック加工lab 尾崎 康
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