さて、前回のに引き続き、
【ものづくりベンチャー企業や新規開発部門がやるべき小ロット量産とは①】
に引き続き、2回目です。
前回のお話では、量産イコール金型なの?というお話をしましたが・・・・その前に、そもそもなぜ量産したいのでしょう?
成功の根拠はどこにある?
なんで量産したいのか!
そんなの、いうまでもなく、新しい商品を世に広めたいからですよね。そこにはいろんな想いが詰まっていることと思います。
成功の根拠はあるのか?
ですが、世に受け入れられる!という根拠はどこにあるの?というと、案外、具体的な話はなく、必ず売れるはず!とか、多分、おそらく・・・など、ふんわりした感覚の方が多いように感じます。
また、ご自分に近い人たちにアイデアを見てもらったり、試作品を使ってもらったりして反応をみるお客様もおられますが、大概、近親者は悪い事はいいません。
いくら本当の事を言ってね!といっても、核心までたどり着く話をしてくれることはまれです。殆どの人は実際にお金を出して購入を考える段階にならないと、本気の検討はしないものです。つまり、本当に欲しい声を拾い上げるにはテスト販売する必要があります。
最近は、プロダクトアウトの商品も多く、自分が本当に欲しい商品を販売したい!という声も多く、成功事例もいくつかあります。
なので『この商品は必ず売れる!』の考えに決して反対ではありませんし、我々も同じ気持ちではあります。ですが残念ながら、日頃接しているお客様で、爆発的にヒットさせるというお客様は少ないことが実情です。
大金をかけて、金型作って、売れない・・・避けたい事ではありますが、現実は、そうなってしまう事が多々あるわけです。
開発したものが売れない!
小さく初める理由
なぜそうなってしまうのでしょう?アイデアを出すマインドや手法は様々ですが、今までにないマーケットやニーズを掘り起こす事が多いものづくりベンチャーや新規開発部門では、肝心のマーケットの調査、検証をすることができず、エンドユーザーの声を広いにくいという事が挙げられます。
つまり、
ぶっつけ本番で大金を投入
している実情があるように思います。
チャレンジを繰り返せる環境や、ソフト開発のように後からバージョンアップを図れる商品ならいいでしょう。
また、もともとモノづくりの会社で、ご自分の持っている資産を活かせるような会社であればそれほどリスクもありません。
しかし、いまこのお話に反応されている方は、そうではない環境の人も多いのではないでしょうか。
では『ぶっつけ本番で大金を投入』にならない為にはどのような方法があるのでしょうか。
私達が常々提唱していることが『小さくはじめて検証』です。なんだ、そんなことか!という方もいるかもしれませんが、
具体的な方法、手法はご存じないお客様も多いのでは?と思います。
では、次回、具体的なお話をさせて頂きたいと思います。
南デザイン株式会社
営業部 尾崎 康
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