プラスチック加工ラボの量産工法について

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プラスチック加工ラボの量産工法について



皆さんこんにちは。

前回は『試作の工法』についてお話しさせて頂きましたが、
今回は、『プラスチック加工ラボの量産工法及びその特徴』についてお話します。



プラスチック加工ラボの考える量産の定義


試作フェーズが終了し、量産フェーズへ移行となった際の量産工法や生産台数はお客様の
計画により様々ですが、そもそも量産の定義は各社異なるため、何台以上の生産が量産
という定義は存在しません。

ですが、プラスチック加工ラボでは、製品を市場投入しないものは試作とし、ごく少数でも
市場投入して販売するものは、量産と定義させて頂いております。




プラスチック加工ラボの量産サービスの特徴


通常、量産と言うと、何十万単位での製造を指すことが多いかもしれません。ですが、
プラスチック加工ラボでは、試作の工法を応用した量産体制による、少量の100台以下から
年間1万台程の範囲で量産のお手伝いをさせて頂いております。その為、比較的中規模の
メーカー様やベンチャー企業様といった、小ロットでの量産を希望されるお客様に活用
頂いております。

それでは、プラスチック加工ラボが対応している小ロット量産の各工法について、説明いたします。




簡易金型による量産について




通常、樹脂部品を大量に製造する際に一番多い工法は金型による射出成型になることが多いと
思いますが、プラスチック加工ラボでは、アルミ簡易金型(試作金型)による射出成形をお薦め
しております。ショット数では1~2万台以下という比較的小~中ロットの樹脂部品の生産に向いており、
本型と変わらない寸法精度と樹脂材料で、迅速に樹脂部品の製造が可能です。



簡易金型の特徴

・T0成形までのスピードが本型に比べ、速い。
・本型に比べ、比較的安価。
・10ミクロンでの寸法公差に対応できる。



アルミ簡易金型に適した活用事例行う為の試作。

・1万個までの多品種少量生産。
・数千個単位のノベルティの製作。
・マーケティングのための小ロット販売。



簡易金型の一番の特徴は、金型を作成するスピードが本金型と比べて速く、迅速に成形を行う事が
可能な点です。手のひらサイズの部品であれば、2週間程でテスト品(トライ品)の成形が可能です。

形状や材料等の条件にもより最適な工法は変わりますので、詳しくはご相談ください。




切削加工による量産について

プラスチック加工ラボでは、50台以上のマシニングセンターやNC旋盤等で、複数の部品をまとめて
加工することが可能です。例えばアルミ材の部品でいくつもの小ロットの部品を、切削加工で
量産が可能です。また、成形部品や鋳造品の2次加工などにも柔軟に対応しております。



 

切削量産の特徴をまとめると下記のようになります。

切削量産の特徴

・金型不要でイニシャルコストがかからない。
・50台以上の加工機で単品から複数台の加工まで幅広く対応できる。
・成形品や鋳造品、ダイキャスト品の迅速な追加工対応が可能。
・ガラス入り等、材質の特性により、ソリやねじれなど変形する材料も高精度で製作が可能。


材料色は変えられないので、ご希望の色やシボ等の表面処理が必要な際は塗装が必要となりますが、
金型を作成する時間やイニシャルコストを削減でき、早急な量産部品が必要な際は有益な工法です。


切削加工に適した量産活用事例


・アルミ部品の小ロット量産。
・成形に向かない状況や材料の量産。
・寸法精度の高い量産。





真空注型による量産について


真空注型は、ある程度の試作数が必要な際に元となるマスターモデルをシリコンゴムで型取りし、
複製品を作る工法です。10ミクロンの精度のコントロールが難しい点や材質が限定される等の制約も
ありますが、カバー形状のような精度を求められない部品を10台~100台といった極少量の
量産を想定した際には、コストメリットが生まれやすい工法と言えます。





プラスチック加工ラボの真空注型による量産の特徴

年間100台といった極小ロットのコンシューマー向けに販売する製品の部品などは、真空注型を
活用して量産することが可能です。マスターモデルをきれいに仕上げることで、外観も
コンシューマー向けに販売しても問題ないレベルでの量産部品製造が可能。また、注型素材を
好きな色に調色することや透明にすることも可能ですので、色のバリエーション展開も可能です。
※真空注型の工法についての詳細は下記を参照ください。

http://www.plastic-kakou.net/case/2020/11/20/42



真空注型による量産の特徴をまとめると下記の通りとなります。


真空注型による量産の特徴


・100台程度までの量産部品を金型を製作せずに対応が可能(形状による)。
・マスターモデルとは違う色展開や透明モデルの製作が可能。

真空注型に適した量産活用事例。


・カバー等のミクロン単位での寸法精度が求められない部品の100台以下の量産。
・営業サンプルとして、100台以下での量産。
・展示会用ノベルティを極少数製作。


 


以上、プラスチック加工ラボの小ロット量産の特徴を紹介させて頂きました。


いかがでしたか?

プラスチック加工ラボでは、試作品製造をベースとした手法で、小ロット量産に最適な工法が
ワンストップで対応可能です。各工法とも、それぞれ特徴があり、一概にどの工法が
お薦めということはありません。都度、お客様の状況に合わせて様々なご提案が可能ですので、
小ロット量産をご検討のお客様は、ご連絡を頂ければと思います。


プラスチック加工.Lab  尾崎 康   運営元 南デザイン株式会社




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