みなさん、こんにちは。
さて、今日はモノづくりのベンチャー企業や新規開発プロジェクト等に係るみなさんに向けた記事になります。
ベンチャー、新規開発プロジェクトと試作
一口にものつくりのベンチャーや企業と言っても内容はさまざま。
求められる要素もバラバラではありますが、ものつくりなので、共通する点として、絶対にハードが必要になる点があげられます。

ハードの検討は避けられない!
そのため、試作というタスクは必ず出てきます。最近は、3DプリンターやフリーのCADソフト等充実しており、以前に比べると、プラスチック加工の垣根はだいぶ低くなったとみて良いでしょう。
正直、想い描いた形状を手に取れる形にすることは、それほど難しいものではなくなったと思います。
ですが、量産として考えるとどうでしょう?
ベンチャー企業や新規開発プロジェクトが量産を考える時に
プラスチック加工ラボでは様々なお客様からお問い合わせを頂きますが、その中でも多いのが、〇〇〇〇台量産を想定しているが、金型代と成型品の見積もりが欲しいといった内容が多いですね。

しかし・・・初めてモノづくりを行う、または、新規開発プロジェクトのお客様ですと、殆どの方が単純な予算の把握です。
これは致し方のない事ではありますが、実際の見積もり額を確認すると・・・・おそらく想定以上なのでしょう。びっくりされるお客様は多いですね。

金型の金額にびっくり?
『妥当ですね!』なんて言って頂けることはまずありません!
そこで、お辞めになるお客様も多いですが、『進めて下さい』というお客様も、お気持ちとしては清水の舞台から飛び降りる
くらいの覚悟で投資される方が多いように思います。
それに、金型作って量産しても売れる保障なんてどこにもありません。
ある意味、人生を掛けたプランニングになっていると言っても過言ではないと思うのです。
折角、夢をみて、一歩を踏み出したのに、なんだかとても、殺伐としてます。
量産イコール金型なの?
初期の段階から量産のフェーズを認識しておく必要があるのは事実です。
ですが、金型は莫大な費用がかかるわけで、大きな投資になる事は前述と通り。しかし本当に金型しかないのでしょうか?
私達、プラスチック加工ラボを運営する南デザイン(株)では、ベンチャーの会社様のお手伝いをしてきましたが金型が全てだとは思えないのです。
そもそも、最初から何千万円もかけられるお客様はそれほど多くはありません。
では、金銭的に余裕のない個人、または企業や部門は、量産を想定すること自体が間違っているのでしょうか?
また、売れるかどうかわからない・・・あるのは、己の根拠のない自信だけ!
そんな状況のままものつくりを進めることが妥当なんでしょうか?
そのあたりは次回、またお話させて
頂きますよ~。
次のページへ
南デザイン株式会社
営業部 尾崎 康
ものづくりベンチャーや新規開発プロジェクトがやるべき小ロット量産とは②